2018年3月16日金曜日

『CASABELLA JAPAN』881号に寄稿しました

今回の論題は「時空の広がりと世界の掌握」です。すなわち、西洋列強による海外進出が国力増強の重要な要件になりつつあった時代です。物、人、情報が動きます。ときに強引に動かされます。そのおかげで経済が回ります。建築も当然、その勢いに乗っかりました。建築文化も新たな局面を迎えます。こうして、ヨーロッパにおけるエキゾチシズムは開花しました。シノワズリー、ジャポニズムと呼ばれる東アジア・ブームもその一部として捉えるべきでしょう。他者を捉えるまなざし、これが世界を把握する際にも重要な役割を帯びてきます。建築家の制作に、まざまざとそれを読み取ることができます。

2018年3月13日火曜日

『福祉転用による建築・地域のリノベーション』に寄稿しました。

学芸出版社から新刊書『福祉転用による建築・地域のリノベーション』が送られてきました。本書において、私は、第3章7節「福祉転用による歴史的建造物の継承」を執筆させていただきました。自分のこれまでの仕事からすると、実にフレッシュな挑戦になりました。同時に、歴史的建造物を保存活用するための現実的課題を知るまたとない機会にもなりました。この仕事は、大学の同僚の山田あすかさんに声をかけていただき、現地に赴き、一緒に調査をし、イベント、数度の会議を経て、書籍になりました。本当にありがたく思います。当時大学院生であった浅川巡さんにもさまざまな作業をしてもらいました。記して御礼申し上げます。